(緊急報告)
この夏、家族で北アルプスに行きました。無理をしたせいか、持病の高地性肺水腫を発症してしまいました。8月11日、槍ヶ岳(3180m)に登頂し、その日は標高差1350mくらい下って槍沢ロッジに宿泊しました。しかし、その夜から咳が激しくなり、オレンジ色の水っぽい痰が次々と出てきて体を横にすることができません。呼吸困難な状態になり、翌朝、救助要請を小屋から出してもらいました。恥ずかしながらヘリにより救出されました。
検査の結果、右肺には水が大量に溜まっており、肺でのガス交換ができなくなっていました。レントゲンやCTで真白でした。ただ、かろうじて片肺が機能していたのが幸いでした。ヘリ、救急車と乗り継ぎ、波田総合病院に収容されました。酸素の供給量を10L/minにしているにもかかわらず、経皮的飽和酸素濃度(SPO2)は90%に至らず、相当苦しい思いをしました。結局、4日(3泊4日)入院し、利尿剤や降圧剤の効き目もあって、ようやく肺から水が引きました。今は息を吸い込むことができますが、しばらく咳きこむことがあり、まだ完治していないようです。(当面は無理しないでいくことにします)
山で動けなくなり、ヘリに乗るのは、これで生涯2度目です。民間のヘリが飛んでくれました。山岳保険にも入っていなかったので、これから請求書が気になりますが、命はお金に換えることができません。「やればできる」ということを身をもって子供たちに教えたかったのですが、結局、「無理は禁物」という教訓を残しただけです。今回、家族がダメ親父を助けました。違った意味で、子供たちは大きな成長を遂げました。
この顛末については、後日報告いたします。現在、いろんな意味でショックを受けていますので、冷静に自分を見つめ直すことができるまで、もう少し時間をください。
(2008.8.17 緊急報告)
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